どうも、マゾです。
ついに消えました、オークション。高価アイテムの取引の為に実装されたシステムでしたが、マーケットの上限額底上げ(99g)と共に6年間の歴史に幕を閉じました。
さて、このオークションですが評判は賛否両論。色々言われてますが、諸悪の根源は上限額の低さが全てで、価値が1g以上のアイテムを出品したら確実に損をするまあまあ問題のある機能でした。
仕様を理解してる人からすれば狙い目のアイテムを落とすことが出来れば確実に利益を出せる機能なのですが、やりすぎると5chや一部のコミュニティでは「オク張り付きニート」と呼ばれてしまうなどトラブルも多かった機能でした。
そこで、今回はそんなオークションが何故生まれてしまったのかについて考察していきたいと思います。思い返してみれば、オークションは考えれば考えるほどトラブルを起こす要素が多すぎるのは間違いないですが、逆に何故素直にマケ上限を底上げせずにオークションを実装するに至ったのかを考えるべきではないでしょうか。
その為に、何個か仮説を用意しました。それでは、どうぞ。
オークションの細かい仕様についてはこちらの記事にて詳しく解説されています↓
【雑記】本当にあった怖い幻獣物語2~オークション編~ - すらぺでぃあ
1.ガチャの売り上げを落としたくなかった
まず、幻獣物語2の課金要素はgptの購入のみです。gptの使用用途はガチャ以外にも育成アイテム等様々な使い道がありますが…ここで幻獣物語2の仕様を思い出して欲しいのです。
そう、幻獣物語2ではごく一部のアイテムを除いてほとんどのアイテムがgm(ゲーム内通貨)で取引が可能なのです。それはgptを使用して手に入れられるアイテムも例外ではありません。
細かい事を言えばgptでしか購入出来ないガチャはありますが、そのガチャから排出されるアイテムは普通にgmで取引出来ます。
この仕様こそが幻獣物語2の自由度を極限まで上げているすごいシステムなのですが…逆に言えば「gmさえあれば課金する意味はほぼない」状況にもなり得ます。つまり、課金の必要がなくなる→ビジネスが成立しなくなるのです。
課金要素の少なさのせいでサービス終了になってしまったゲームは少なくありません。かの有名なテクテクテクテクは、ゲーム自体は面白いけど課金する意味がなさすぎて課金されなくてそのままサービス終了となってしまったと言われています。ソシャゲとは、あくまでもビジネスなのです。
なぜ失敗した? ドワンゴの位置ゲー「テクテクテクテク」終了の理由 ── ファン目線で考察 | Business Insider Japan
そう考えれば、オークションを実装した理由についても納得出来るかと思います。オークションは仕様的に欲しいと思ったものがすぐ手に入るわけではありませんし、1gを超える高価なアイテムに関してはlobiやSNSを利用してトレードを行わないとほぼ入手出来ません。とにかく回りくどくて不自由なマーケットがオークションです。
マーケットの上限は99mなので、100m以上のアイテムの取引の為にオークションは使われ続けてきました。しかし、ガチャを使えばその回りくどさからは引くことが出来れば逃れることが出来ます。
そう考えればオークションの実装とはガチャから排出されるアイテムの価値を落とさず高価取引をも可能にするハイブリッドな機能と捉えることが出来るのではないでしょうか。
…ユーザー的にはめんどくさいだけだけどな!
2.ゲーム内のコミュニケーションを増やしたかった(減らしたくなかった)
幻獣物語2は、元々lobiと呼ばれるチャットツールでコミュニケーションを取りながら遊ぶ事を想定されていたゲームでした。その証拠に以前はアプリ内にlobiが内蔵されていたり、ギルド機能なんて外部SNSツール前提の仕組みだったりします。その位、コミュニケーションに依存したゲームとも言えるでしょう。
今でこそ情報の開示が行われるようになってきましたが、昔の幻獣物語2はとにかくマスクデータの塊で最初期は全ユーザーが手探りで攻略していたゲームでした。
もし、gmのインフレが進んでる中、このまま素直にマーケットの上限を上げてしまったらどうなるでしょうか。そう、トレード板が壊滅します。
100m以上の取引はほぼトレード板必須だった当時において、活発なコミュニケーションが行われているこの板の存在意義を無くす事は、コミュニケーションの機会を奪うとも捉えられるかもしれません。それを危惧して、一応高額アイテムの取引にも使える代わりにタイムラグや確実性のないオークションを実装したのではないでしょうか。
…その分詐欺が横行しまくったけどな!
3.マーケットのUIを変えたくなかった
幻獣物語2はここ最近、UIの調整に大きく力を入れ始めた事をご存知でしょうか。タイミング的には本当にごく最近で、2020年頃から大幅改革が推し進められるようになりました。
じゃあ何故今のタイミングなのでしょうか。そのヒントは、瀬野秀政にあります。
代表取締役の瀬野秀政さんがライフメイカーから退社されたのは2017年頃です。そして、瀬野秀政さんの過去ツイートを見てみましょう。
このように、瀬野秀政さんはUIの調整に苦手意識を持たれていることが分かります。ここから考えられる仮説としては
1.マーケットのUIを無理なく変えられるデザインが思いつかなかった
2.マーケットのUIを変えて改善という手段を思いつかなかった
3.瀬野がいなくなった事でUIに口出ししても良い環境になった
のいずれかになると思います。
じゃあなんで新規にUI考えなきゃいけないオークション実装したんだよと言われそうですが、人は時に考えられないほどに頭が固くなってしまう瞬間が訪れてしまうものなのです。
…そのうち分かります。
4.ただ単にオークションを実装してみたかったから
皆さんは、その日に覚えた知識や技術を皆さんに披露したいと思ったことはありませんか?
世の中、画期的な発明というのは時に合理性を度外視したものから生まれることは珍しくありません。もしかしたらオークションもその一つかもしれません。
…与えた功績や評判はともかく!
5.「7人の賢者と錬金術士」に近づけときゃええやろ精神でやってみた
以上です。久しぶりなのでオチはありません。おわり。